事業内容

なごみ工房 (生活介護事業)

活動の方針

花のイメージ
  1. 利用者さんの「生きがい」を大切にして、やりがいがある活動を一緒に考え、取り組みます。
  2. 利用者さんのペースや特性への配慮を大切にします。
  3. 芸術活動が好きな利用者さんには、可能な限り作品制作の機会を作り、その作品を商品化することで、様々な人の目に触れる機会を作ることを目指します。
  4. ウォーキングに合わせて掃除をする等、地域貢献につながる活動を行います。
  5. 健康な体作りができるようにします。
 

なごみ工房 1日の流れ

時間 活動内容
9:00~ 通所・更衣
10:00 朝の会・ラジオ体操
10:10 生産活動
12:00 昼食・休憩
13:00 生産活動・療育活動
15:00 帰りの会・活動終了
 

nagomi coffee (就労継続支援B型)

目的

利用者に福祉的就労の場を提供するとともに、一般就労に向けての支援によって、自立と社会参加を図ることを目的とする。また、生きがいとしての生産活動や余暇的、文化的活動を提供する。

方針

  1. 人権と主体性を尊重し、常に利用者の立場に立って支援する。
  2. 自立した日常生活及び社会生活を営めるように支援する。
  3. 安心感と信頼関係に基づき、チームワークによる支援を行う。
  4. 地域や家族との結びつきを重視し、関係機関との連携に努める。
  5. 就労に必要な知識及び技術の向上に努めるとともに、可能な限り一般就労に向けて支援する。

nagomi coffee 1日の流れ

時間 活動内容
9:00~ 通所・更衣・活動準備
10:00 朝の会・ラジオ体操
10:10 生産活動
12:00 昼食・休憩
13:00 生産活動
15:00 帰りの会
 

こども発達・才能支援センター なごみ

開設の目的

こども一人ひとりに応じた「遊び」や「課題」を通して、発達を促進し、自己表現や自立心を育てて、地域でのこどもの育ちと暮らしを支援します。

事業の内容

クレヨンのイメージ
対象児童
心身の発達について不安や心配があり、相談・療育が必要な幼児及び、通園が必要と認められる20歳未満の方。
利用手続
申請書類(サービス利用計画書、意見書)をお住まいの市町村に提出していただき、窓口で受給者証を発行してもらうことで利用できます。
通所方法
原則として保護者とともに通園します。
療育方針
発達支援
人との信頼関係を軸にしながら、一人ひとりの発達段階に応じた育ちを応援します。また、SSTの活動を通して社会性の育みをサポートします。
才能支援
様々な経験が得られる機会を作ることで、一人ひとりの可能性を引き出したり、伸ばしたりしながら自己表現力や有用感の育ちを支援します。
家庭支援
子育てについての相談や学習会を通して、お互いに子どもへの理解を深めながら育ちと暮らしを支えます。
地域支援
ボランティアの養成や、相談会・研修会の開催協力をし、保育園、幼稚園、学校、保健所などの関係諸機関と連携することでこどもの育ちと暮らしを支えます。
心のケア
関係性の視点からこどもの心身の状態を把握し、「安心感」を軸とするメンタルケアを施すことで発達を促します。
 

なごみ 1日の流れ

  • (1) 午後Aコース (月曜日~金曜日)
  • (2) 午前Bコース (土曜日午前)
  • (3) 午後Cコース (土曜日午後)
時間 内容 具体的な活動内容
(1) 15:00
(2)  9:30
(3) 14:00
登園
自由遊び
個別学習
ブランコやトランポリン、ボールプール等の大型遊具やパズル、プラレール、積み木などの玩具を共有して遊びながら集団のルールや動作技能の習得を目指します。
(1) 16:15
(2) 11:00
(3) 15:00
集団活動・課外活動
芸術活動・工作活動
制作活動・調理実習
学童グループでは、工作や調理などといった技能的な課題状況や、SSTプログラムを通して社会的な適応力を育てます。
(1) 16:45
(2) 11:15
(3) 15:30
昼食・おやつ
準備・片付け
自己表出支援とともに、集団のルールに応じることや、片付け、準備などといった整理意識を育てます。
(1) 17:00
(2) 11:30
(3) 16:00
帰りのお集まり
降園
今日の活動内容や次回の活動内容の確認をすることで、自己意識や先の見通しを得る力を育みます。
 

なごみの事業内容報告

手のイメージ

いろいろな療育機関が存在しますが、そこでの療育プログラムの多くが、大人の想い込みや都合が先行したものであることが多かったり、障害児が健常児に近づくための部分的、かつ訓練要素の強いプログラムが用意されがちであることに対して、われわれなごみ園のスタッフは疑問を抱いています。

そのため、可能な限り子どもの目線に立ちながら、子どもの興味や発達段階に即した課題内容の研究や、教材の開発について力を注ぎながら工夫を行っています。その中でも特に気を配ってきたことは、子どもにとっても見通しの持ちやすい課題内容を提示することです。つまり、「何故、これを覚える必要があるのか?」「これをしたら、どうなるのか?」ということを子どもにわかりやすく説明する、もしくは予測できる範囲内での提示を行うようにしています。このことにより、子どもたちの社会的な適応力のみならず、自発性や主体性も育ってきているということが確認されます。

また、才能援助として、個の発達段階に応じた認知発達課題とは別に、個々の興味や個性、特性を活かした内容の遊びや課題内容の検討・実施を試みていった結果、眠った才能を開花しつつあるお子さんも育ちつつあります。

こうした理念的な方針のもとで、子どもの「なごみ園に来たい」と自発的にわき出てくる意欲を大切にしながら、社会的なルールや人とのコミュニケーション能力、いわゆる、人と折り合いをつけながら順番や要求交換を行っていく力を育てていくとともに、その方法についても随時指導を行っています。幼児期の子どもに対しては、母と子の信頼関係を育み、子ども自身がそれをもとにしながら自らの能力を伸ばしていけるような「母子関係」を重点においた親指導も行っており、この指導のもとで、母親の子どもの気持ちを読みとる力や関わり方、声かけの仕方に変化が見られ、子どものコミュニケーション意欲が伸びてきている事例も数多くあります。

 

更に、保護者に対しては、「なごみ園」の療育方針を伝えて母子関係を基盤とした発達や療育の理解を求めていくとともに、日常生活の中での発達相談を受けて助言したり、保護者同士が一緒にお子さんの発達について考える「ゆとり」の時間を設けています。学校等の関係諸機関とは、お互いにお子さんの過ごしている様子を伝えあいながら、お子さんの発達課題に対しても意見交換を行い、共通理解を持つことで連携したティーム療育・ティーム援助を行っています。更に、地域の方とは、ボランティアの要請やホールの開放等を行うことで、近隣の方や健常のお子さんとふれあう機会も意図的につくったり、利用児童の個々のライフサポートブックを保護者や関係者と作成することで子ども達への個別的な援助の手だてを明確化させるように工夫しています。

このように、多くの人がお子さんに関わることによって、お子さんの発達が促されることを期待し、なごみ園では、子どもの代弁者ともなりつつ、地域の関係機関についても関与していくことで、子ども達がより地域で暮らしやすくなるための拠点となるよう、今後も工夫と努力を続けていきたいと考えています。