自閉症療育

めぶき園の自閉症療育

園長 五十嵐康郎

基本的な考え方

手のイメージ
  1. 障害や違いばかりが強調されがちですが、人としての思いや気持ちは同じ
    • 自閉症者は人が好き
    • 自閉症者は人前に出たいと思っている
    • 自閉症者は価値のあるしごとをしたいと思っている
    • 自閉症者は認められたいと思っている
  2. 本人や家族の意見や要望は天の声
    • 施設を利用するときは、本人に説明して了承を得ます
    • 生産活動やクラブ活動は本人の要望を聞いて決めます
    • ご家族のご意見やご要望をお聞きして生活や療育に反映します
  3. 正確なアセスメントに基づいて具体的な個別プログラムをたてます
    • 24時間体制の観察と記録をもとに正確なアセスメントを行います
    • アセスメントに基づいて問題点と改善のポイントを把握します
    • 個別プログラムに基づいて実行し、随時見なおします
  4. 特定の理論や技法にとらわれず、様々な技法やアイデアを活用します
    • 動作法を活用して自己コントロール能力を育てます
    • 行動療法や構造化のアイデアも積極的に活用します
  5. 安心感と信頼関係を築くことから療育を始めます
    • 療育とは自閉症者と援助者のやりとりにあります
    • 多くの自閉症者がネガティブな体験から人に対する不信感や拒否的な感情を持っています
    • あたたかく穏やかに肯定的な態度で接します
  6. 援助者の姿勢や態度を検証し、援助者が変わることを通して療育を進めます
    • 援助者の姿勢や態度によって、行動障害が強化されたり改善されます
    • 療育が進まないのは障害のせいではなく、援助者の姿勢や態度、援助技術に問題があるのです
    • 援助者の自己覚知や自己コントロール能力を磨くことが重要です
  7. 援助者には社会福祉実践家としての幅広い視野が大切です
    • 専門書を開いたこともなく、技術屋とすら呼べない職員が存在します
    • セミナーに参加したり、専門書を開いて謙虚に学習します
    • 援助者は常に情報を収集して、理念や展望を持ちます
  8. 適応ではなく、自閉症者自身にとっての豊かな人生、自己実現を目指します
    • 施設への適応が目的ではなく、地域でのごく当たり前の生活を目指します
    • 自閉症者自身の気持ちや意思を尊重し、選択と自己決定を尊重します
    • 本人自身にとっての人生の価値観を大切にします